こんにちは。デザイナーのMHです。
先日、photoshopを開いたら新しいアップデートが来たとのお知らせが。
その名も「ニューラルフィルター」。
画像加工の際に重宝されるphotoshopですが、これによりまた一段ランクアップした
画像加工を行えてしまうとのこと。これは見逃せません。
ニューラルフィルターについて、早速チェックしていきましょう。
ちなみに現在(2020/11/13時点)ではベータ版としてテスト的に機能が配信されている状態です。
今後の更新にも期待ですね。
>>前回の記事はこちら
「Adobe Photoshopで綺麗な画像作成!スマートオブジェクトを活用しよう」
1、Photoshopがアップデート。ニューラルフィルターとは?
まずは今回実装されたニューラルフィルターとはなんなのか、ざっくりチェックしてみます。
表情を替えたりする加工アプリなら、最近はスマホアプリでもたくさんありますよね。
ニューラルフィルターは、Photoshop 内の新しいワークスペースです。Adobe Sensei の技術を活用した機械学習を使用してわずか数クリックで難しいワークフローを大幅に削減できるフィルターのライブラリを備えています。ニューラルフィルターは非破壊的な生成フィルターを試すことができるツールで、クリエイティブなアイデアを数秒で探索できます。ニューラルフィルターは、元の画像に実際には存在しない新しいコンテキスト上のピクセルを生成することで、画像を改善するために役立ちます。 (引用元:Adobe)
通常だと元々ある画像を無理やり引き延ばしたりして表情を加工するのですが、ニューラルフィルターの表情加工は表情を変えるために新しいピクセル(画像を構成する最小単位)を作りだしてくれる、ということなんですね。
無理な加工をしないので、画像の劣化を防ぐことができます。これはAdobeのAI、Adobe senseiの能力だそう。
(adobe senseiは、after effectなどで自動的に選択したいオブジェクトを検出する際などに使われています)
ここまで主に表情加工を例に挙げましたが、ニューラルフィルターの種類はそれだけにあらず。
画像編集をぐっとスピーディにクリエイティブにしてくれるフィルターがたくさんあるようです。
現時点ではまだ全ては適用できませんが、早速使ってみます。
2、ニューラルフィルター(β版)の適用方法
ニューラルフィルターの適用方法はとっても簡単です。
まず上のメニューバーから、フィルター→ニューラルフィルターと選択します。
(photoshopのバージョンによっては選択できない場合がありますので、最新版にアップデートしてからお試しください)
今回は試し加工用に、写真ACから写真を拝借します。お世話になっております。
さて、ずらっとフィルターの選択画面が出てきました。こんなにたくさんあるんですね。
現時点で適用できるのが、「ベータ」と書かれたフィルターです。今後少しずつ配信されるでしょう。
DLボタンでダウンロード後、スイッチをアクティブにすることで使えるようになります。
とりあえず先ほど例に挙げた、表情を加工できる「スマートポートレート」をアクティブにしてみました。
これで準備はOKです。
3、ニューラルフィルター(β版)を使ってみる
では実際に使ってみます。スマートポートレートでは、どう言った表情へ加工したいか、
要素のバーが表示されています。
画像の女性は笑っているので、とりあえず「驚き」のバーをグッと上げてみます。
画像解析と適用にはしばらく時間がかかります。
加工前後の画像を比較してみましょう。
とても綺麗に加工されています。今回は目の見開き具合や、口の開き加減に変化を出すことで
驚きの表情に加工されていますね。
顔のパーツ以外に歪みなどの影響が生じることなく自然な仕上がり。劣化することもないとは驚きです。
なんと年齢や髪の量などが操作できるバーもありました。とても面白かったので、ぜひご自身で試してみてください。
また「スタイルの適用」というフィルターでは、写真を簡単に絵画のように加工できます。
少し極端にアーティスティックな印象もありますが、適用の量もバーで調整できるので、
もう少し控えめに加工することもできます。
まさにこういう雰囲気の画像がほしかった!という方は重宝しそうですね。
いずれにしてもメインの被写体をしっかり認識した加工をしてくれる、素晴らしい機能と言えます。
4、まとめ
いかがでしたでしょうか。メインの被写体をしっかりと認識して、
簡単なのにクオリティも効率も上げられるニューラルフィルター、使わない手はないですね。
感覚的に編集できますし、photoshop初心者の人でも簡単にハイレベルな写真編集が可能になります。
まだまだ今後使えるフィルターは増えていきますので、アップデートは要チェックです。
それでは今回はここまでです。次回もまたよろしくお付き合いくださいませ。
>>前回の記事はこちら
「Adobe Photoshopで綺麗な画像作成!スマートオブジェクトを活用しよう」