こんにちは、デザイナーのMHです。
ただいまLive2Dというソフトの学習をしています!
これまでモデリングを通してLive2Dの使い方を学んできました。ようやく思い通りの動きをしてくれるモデルが完成してよかったです。
前回から+αの機能やテクニックでモデルをよりリッチな仕上がりに、より可愛くカッコ良くしていく作業をしています。前回は、キーバインド設定でワンタッチで表情やポーズを変更する設定を行いました!
今回は基本のモデリングで使用したlive2dの物理演算設定を使って、モデルに可愛い効果をつけていこうと思います。
1、モデルの瞳をきらきらさせたい!物理演算の力点、作用点になるパーツを考える
live2dにおける物理演算の基本的な考えについて少し復習です。
物理演算は、動きの力点、作用点となるパーツをそれぞれ選択し、さらに力点の発生させた動きが作用点にどのくらいの影響度を与えるかを設定することで完了します。
例えば、作用点を耳につけたピアスとします。
操作ウインドウはこちら。「出力設定」で対象パーツを選択します。
ピアスが揺れるのは頭や体が動いた時なので、力点は頭、体です。(設定の際はX,Y,Zどの回転、角度かも選択します)
操作ウインドウはこちら。「入力設定」で対象パーツを選択します。
それから、ピアスの長さや重さを考えて揺れやすさや揺れ終わるまでの時間を設定すればOKです。
こちらが前回モデリング記事で設定した物理演算の例です。
頭を力点として、髪の毛とイヤリングが作用点になっています。回転Xだけでなく、Yの揺れにも対応するようになっています。
ところでモデルの左目がウインクしたあと、目の中のハイライトが微かに震えているのにお気づきでしょうか?
復習が長くなりましたが、今回はこの動きを使ってモデルの目をより魅力的にしていきます。
2、モデルの瞳をきらきらさせたい!パラメーター設定と物理演算
では始めます。完成イメージはモデルの瞬きに合わせて、瞳の中心に星がきらきらと表示されて消えるエフェクトです。
まずはパーツに星を追加して、白目パーツにクリッピングします。私は瞬きのモーションの時に瞼の上下に合わせて白目を潰して隠しているので、これをしないと星があらぬところに表示されてしまったりします。
この星を作用点にする、ということを念頭においた上で、続けていきましょう。
次に星の透明度を変化させるパラメーターを作成します。
透明度がいったりきたり変化することでキラキラしているように見せたいので、まずは3点キーフォームを追加し、その後キーフォーム編集で間に1点ずつ追加します。キーフォーム編集は対象パーツを選択しながらパラメーターをダブルクリックすると編集できます。
揺れのない状態のときは振り子は真ん中にあるので、真ん中のキーは星の透明度を0、その左右の2点の透明度を100になるように数値を設定しました。
(両端の2点は振り子の調整で到達しないようにするので、数値は特にこだわりませんでした)
次に物理演算設定に移ります。
出力(作用点)は星の透明度を設定した先ほどのパラメーター。入力(力点)は、瞬きに合わせて星を表示させたいので「目 開閉(左右)」を設定します。
出力倍率や振り子を好みの数値に設定すると…
どうでしょうか?瞬きに合わせて星がきらきらと現れてとっても可愛いです!
それから、瞳の大きさが微妙に変化しているのにお気付きでしょうか?こちらは瞳の大きさ変化のパラメーターを作成し、それも一緒に出力として瞬きに紐付けました。
瞳がうるうると震えるアニメチックな表現になったのではないでしょうか?
3、現実的な現象に留まるな!物理演算は可能性いっぱい!
ここまで進めてなんとなくお分かりかと思いますが、live2dの物理演算は現実的な物と物の関係のみに留まったものではないのです。瞼の開閉でハイライトが動いたり、瞳のサイズが変わるなんて、現実ではありえませんよね。つまり、冒頭に記述した考えのみに囚われていると頭が硬いままです(笑)
要は、2つ以上のパラメーターどうしに追従性を持たせるのがこの機能なのです。
1つのパラメータの動きに合わせて、他のパラメーターがどういう風に動くか、想像力次第で使い道は無限にありそうです…!
ちなみにこちらは「口 変形」のパラメーターを入力に、「星」を出力に設定した場合の動きです。目の動きではなく、口が動いた時に星が現れるようになっています。
星の出現条件を例えば「笑顔になったときだけ」に絞りたい時には、入力を「口 笑顔」にする…などもできそうですよね。
4、live2dの物理演算は可能性無限大!
ここまでの内容はいかがでしたか?
今回は元々あるパーツへ変化を与える形で物理演算を使ってみましたが、何もない状態から特定の表情の時だけエフェクトが出てきたり、パーツの表示非表示をパラメータにすれば目や髪の色を変えたり…なんてこともできるかもしれませんね。
その分パーツなどの下準備は大変ですが、物理演算はとても夢のある機能です。ここまでlive2dを学んできたからこそ、具体的な使い方のビジョンが見えてきた気がします。
もっと魅力的なモデリングを目指して、また物理演算でできることが増えたら記事にしていきたいと思います!
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それでは今回はここまでになります。
また次回もよろしくお付き合いください。
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