Wi-Fiが乗っ取られてるかも?
ネットの速度が急に遅くなった…
知らない端末が勝手に接続されているかもしれませんね。
放置すると個人情報を盗まれる危険もあるかもしれません。
そこで、今回はWi-Fi乗っ取りの原因や確認方法、防ぐための対策について紹介します!
- Wi-Fiが乗っ取られる原因
- ハッキングされているか確認する方法
- 乗っ取りを防ぐための対策
Wi-Fiが乗っ取られる原因とは?
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Wi-Fiのセキュリティが不十分だと、第三者に不正にアクセスされる危険があります。ここでは、Wi-Fiが乗っ取られる主な原因を解説します。
初期設定のまま使っている
Wi-Fiルーターを初期設定のまま使用していると、非常に危険です。
メーカーが設定したデフォルトのSSID(ネットワーク名)やパスワードは、攻撃者が容易に特定できます。特に、デフォルトのパスワードは公表されているケースもあり、不正アクセスのリスクが高まります。
多くのルーターは工場出荷時の設定のままで出荷されます。そのため、同じメーカーやモデルのルーターで共通のSSIDやパスワードが設定されていることが多く、攻撃者はそれらの情報を利用して不正にアクセスを試みます。さらに、ルーターの管理画面の初期設定も変更されていない場合、簡単に管理者権限を奪われ、ネットワーク全体を制御されるリスクがあります。
Wi-Fiの初期設定が危険な理由
- デフォルトのSSIDはメーカーごとに共通しているため、識別されやすい
- 初期パスワードが単純で、攻撃者に知られている可能性が高い
- ルーターの管理画面の認証情報も初期状態のままだと侵入されやすい
対策
- Wi-FiのSSIDをオリジナルのものに変更する
- 強力なパスワードを設定する
- ルーターの管理画面の認証情報を変更する
簡単なパスワードを設定している
Wi-Fiのパスワードが「12345678」や「password」など簡単な文字列だと、ハッカーが辞書攻撃やブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)で簡単に突破できます。
攻撃者は一般的にパスワードのリストを使用して、短時間で多数のパスワードを試すことができます。
特に、単純な英単語や数字の組み合わせはすぐに解析されてしまいます。また、同じパスワードを複数のサービスで使い回していると、他のアカウント情報が漏洩した際にWi-Fiにも侵入されるリスクが高まります。そのため、Wi-Fiには独自で複雑なパスワードを設定し、定期的に変更することが重要です。
安全なパスワードの条件
- 最低12文字以上
- 英数字と記号を組み合わせる
- 推測されやすい単語を避ける(誕生日や名前など)
強力なパスワードを設定することで、不正アクセスのリスクを大幅に減らせます。
不正なアクセスを許可している
ルーターの設定によっては、不正なアクセスを許可してしまうケースがあります。
Wi-Fiルーターには便利な機能が多く搭載されていますが、適切に管理しないと攻撃者に悪用される可能性があります。特に、リモート管理機能を有効にしていると、外部からルーターの設定にアクセスされる危険性があります。
また、WPS(Wi-Fi Protected Setup)を有効にしていると、PINコードを悪用した攻撃でネットワークに侵入される可能性があります。さらに、暗号化なしのWi-Fiを使用していると、誰でも自由に接続でき、通信内容を傍受される恐れがあります。
危険な設定例
- リモート管理機能の有効化(外部からルーター設定を変更可能になる)
- WPS(Wi-Fi Protected Setup)の有効化(脆弱性を突かれる可能性がある)
- 暗号化なしのWi-Fi(第三者が簡単に接続可能)
対策
- 不要なリモート管理機能を無効にする
- WPS機能をオフにする
- WPA3など最新の暗号化方式を使用する
自宅Wi-Fiが乗っ取られたときの症状
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Wi-Fiが乗っ取られると、以下のような異常が発生します。
インターネット速度が異常に遅くなる
通常よりもインターネットが遅く感じる場合、不正に使用されている可能性があります。
速度低下の原因
- 攻撃者が大容量のデータをダウンロードしている
- マルウェアによってトラフィックが増加している
- ルーターが過負荷状態になっている
接続した覚えのない端末がある
Wi-Fiルーターの管理画面で、見覚えのないデバイスが接続されている場合、乗っ取られている可能性があります。
不正デバイスを特定する方法
- ルーターの管理画面にログインし、接続中のデバイス一覧を確認
- 知らないMACアドレスの端末がある場合はブロック
- パスワードを変更し、すべてのデバイスを再接続する
ルーターの設定が勝手に変更されている
Wi-FiのSSIDやパスワード、管理画面のログイン情報が勝手に変更されている場合、乗っ取られている可能性が高いです。
乗っ取りの兆候
- 管理画面のパスワードが変更されてログインできない
- 不審なDNS設定の変更
- ファームウェアが不正に書き換えられている
Wi-Fiの乗っ取りを防ぐための対策
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Wi-Fiを安全に使用するためには、適切な対策が必要です。
強力なパスワードを設定する
Wi-Fiのセキュリティを強化するために最も基本的で重要なのが、強力なパスワードを設定することです。簡単なパスワードはハッカーの標的になりやすく、辞書攻撃やブルートフォース攻撃によって簡単に破られてしまいます。
パスワードは、英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた12文字以上のものを設定することが推奨されます。また、Wi-Fiのパスワードだけでなく、ルーターの管理画面のログインパスワードも強固なものに変更することで、さらなる安全性を確保できます。
さらに、定期的にパスワードを変更することも重要です。長期間同じパスワードを使用していると、万が一流出した場合に被害が拡大する可能性があります。定期的にパスワードを見直し、強固なものに更新しましょう。
WPA3など最新のセキュリティ規格を利用する
Wi-Fiの暗号化方式は日々進化しており、古いセキュリティ規格を使用していると脆弱性が生じる可能性があります。現在、最も安全性の高い暗号化方式はWPA3です。
WPA3は、従来のWPA2よりも強固な暗号化を採用しており、辞書攻撃や総当たり攻撃に対しても高い耐性を持っています。また、ネットワーク内の通信を暗号化することで、盗聴リスクを軽減します。
古いルーターを使用している場合は、WPA3に対応していない可能性があります。そのため、ルーターの仕様を確認し、WPA3対応のものに買い替えることを検討すると良いでしょう。
ルーターのファームウェアを定期的に更新する
Wi-Fiルーターのファームウェア(内部のソフトウェア)には、セキュリティ上の脆弱性が発見されることがあります。そのため、メーカーが提供する最新のファームウェアに定期的に更新することが重要です。
多くのルーターでは、管理画面から簡単にファームウェアの更新が可能です。更新を怠ると、既知の脆弱性を悪用され、不正アクセスのリスクが高まるため、少なくとも数ヶ月に一度はアップデートを確認し、適用しましょう。
また、ファームウェアの更新だけでなく、ルーターの設定を定期的に見直すことも大切です。不要な機能が有効になっていないか、セキュリティ設定が適切に施されているかを確認し、最適な状態を維持しましょう。
不要なリモートアクセス設定を無効にする
ルーターにはリモート管理機能が搭載されていることがあり、この機能が有効になっていると外部からルーターにアクセスできてしまいます。悪意のある第三者がリモートアクセス機能を悪用すると、ネットワークの設定を変更されたり、通信を盗み見られたりする危険性があります。
リモートアクセス機能が不要であれば、ルーターの管理画面から無効に設定しましょう。また、管理画面へのアクセスはLAN内のデバイスのみに制限し、インターネット経由でのアクセスを防ぐことが重要です。
さらに、管理画面にアクセスする際のIDとパスワードを強固なものに設定し、二要素認証(2FA)を導入できる場合は積極的に活用しましょう。これにより、不正ログインを防ぐことができます。
MACアドレスフィルタリングを設定する
MACアドレスフィルタリングとは、Wi-Fiネットワークへのアクセスを特定のデバイスのみに制限する機能です。これを設定すると、事前に登録したデバイス以外はWi-Fiに接続できなくなります。
ただし、MACアドレスは偽装される可能性があるため、この方法だけに頼るのではなく、他のセキュリティ対策と組み合わせて使用することが推奨されます。
ゲストネットワークを分離する
来客用にゲストネットワークを設定する場合は、メインネットワークとは分離しておくことが重要です。ゲストネットワークを適切に設定しないと、訪問者がメインネットワークのデバイスにアクセスできてしまう可能性があります。
ゲストネットワークを使用する際のポイントは以下の通りです。
- SSIDを別に設定し、メインネットワークと分ける
- ゲストネットワークにもパスワードを設定する
- ゲストネットワークのアクセス範囲を制限する
これにより、来客がWi-Fiを利用する際も、安全性を確保できます。
ルーターの管理画面を外部からアクセスできないように設定
ルーターの管理画面にアクセスする際は、LAN内のみに制限し、インターネット経由でのアクセスを防ぎましょう。また、管理画面のパスワードを強化し、ログイン履歴を定期的に確認することで、不正アクセスの兆候を早期に察知できます。
定期的にWi-Fiの使用状況を監視する
ルーターの管理画面を活用し、Wi-Fiに接続しているデバイスを定期的に確認しましょう。見覚えのないデバイスが接続されている場合は、即座に対策を講じる必要があります。
Wi-Fiのセキュリティを強化し、安全なネット環境を維持しましょう。
Wi-Fiハッキングの手口と情報を抜き取られるリスク
辞書攻撃やブルートフォース攻撃
攻撃者がパスワードを総当たりで試す手法です。
偽のWi-Fiネットワークを利用したフィッシング
攻撃者が本物そっくりのWi-Fiを設置し、接続したユーザーの情報を盗みます。
ルーターの脆弱性を突いた攻撃
古いルーターや未更新のファームウェアは、脆弱性を狙われやすくなります。
自宅Wi-Fiでやってはいけないこと
公開されたSSIDをそのまま使う
初期SSIDをそのまま使うと、攻撃者にターゲットにされやすくなります。
ルーターの管理画面のパスワードを変更しない
初期の管理画面パスワードは、攻撃者に知られている可能性があるため、必ず変更しましょう。
ゲストネットワークを無防備に開放する
ゲストネットワークを設定する際も、パスワードを設定し、アクセス制限をかけることが重要です。
Wi-Fiのセキュリティを強化し、安全なネット環境を維持しましょう。
まとめ Wi-Fiの乗っ取りを防ぐには?
今回は、Wi-Fiが乗っ取られる原因やその症状、対策方法について紹介しました!
- 初期設定のままでは危険
- 不審な接続履歴を確認
- セキュリティを最新に保つ
Wi-Fiを初期設定のまま使ったり、簡単なパスワードにしていると、ハッキングのリスクが高まります。もし乗っ取られると、ネット速度が遅くなったり、知らない端末が接続されることがあります。ルーターの管理画面で接続履歴を確認し、最新のセキュリティ対策を実施しましょう。
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自宅のWi-Fiが狙われているなんて怖かったね。設定を見直して対策しないといけないね。
今すぐルーターの管理画面をチェックして、不正アクセスがないか確認してください。