さくらのVPSは人気の高いVPSサービスであり、さまざまな用途に活用できます。
ゲームや学習用途、ビジネスまで幅広いシーンで利用されているサービスであり、口コミでは良い評判から悪い評判まであります。
本記事ではさくらのVPSの悪い・良い口コミから分かるメリット・デメリットについてまとめました。
さくらのVPSの評判やサービスのメリット・デメリットが気になる方は参考にしてください。
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さくらのVPSとは?機能や特徴を紹介
運営会社 | さくらインターネット株式会社 |
月額料金 | 535円~ |
メモリ | 512MB~32GB |
ストレージ容量 | 25GB~1,600GB |
CPU | 1コア~10コア |
主な機能 | ・スタートアップスクリプト ・パケットフィルター機能 ・ハイブリッド接続 ・スケールアップ ・追加ストレージ |
サポート体制 | ・メールサポート ・チャットサポート ・電話サポート(コールバック予約) |
さくらのVPSはさくらインターネット株式会社が提供しているVPSサービスです。
さくらインターネット株式会社はレンタルサーバーやクラウドなどのサービスも提供していて信頼されています。
さくらのVPSはメモリが512MBのプランから32GBのプランまで用意されており、幅広いニーズに応えているのが特徴です。
スタートアップスクリプトの機能があり、パッケージのインストールから各種設定作業などを自動化できます。
パケットフィルター機能を用いると、従来サーバー内で行われていた設定がコントロールパネル上でできるようになり便利です。
他にも、ハイブリッド接続やスケールアップ、追加ストレージなど機能が充実しています。
サポートはメールとチャット、電話に対応していて、初歩的な質問にも丁寧に回答してくれるため安心です。
さくらのVPSでできること
さくらのVPSを活用してできることを以下にまとめました。
- Webサイトの作成
- メールアドレスの運用
- 開発環境の構築
- ゲームのマルチプレイ用のサーバー構築
- オンラインストレージとして活用
- アプリの導入
さくらのVPSは契約したユーザーにroot権限が与えられ、自由に環境構築できるのが特徴です。
スタートアップスクリプトの機能を利用することで、環境構築を簡単に進めることができます。
さくらのVPSを利用する用途としてよくあるものには、Webサイトの作成や開発環境の構築、アプリの導入などがあります。
たとえば、プロジェクト管理アプリを導入するなどビジネスで活用されるケースは多いです。
個人でも、オンラインゲームのマルチサーバーを構築するためにVPSを利用するケースはあります。
さくらのVPSは上記のようにさまざまな用途に対応できるサービスです。
さくらのVPSの料金・プラン
さくらのVPSの料金プランを以下にまとめました。
プラン名 | 512MB | 1G | 2G | 4G | 8G | 16G | 32G |
月額料金 | 535円~ | 737円~ | 1,452円~ | 2,945円~ | 5,879円~ | 10,588円~ | 21,175円~ |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 10コア |
メモリ数 | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
ストレージ容量 | 25GB | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 800GB | 1,600GB |
さくらのVPSにはスペックの異なるさまざまなプランが用意されており、目的に合わせて使い分けることができます。
スペックが高くなるほど月額料金が高くなるのが特徴です。
以下では用途ごとにどのプランを選んだ方が良いのかおすすめを紹介します。
Webサイトの立ち上げは2Gプランがおすすめ
これからさくらのVPSと契約してWebサイトの立ち上げを予定しているならば、2Gプランがおすすめです。
512MBや1Gプランの場合はスペックが不足する場合があります。
2Gプランであれば、Webサイトを立ち上げて、安定した運用ができるだけのスペックがあるため安心です。
ストレージ容量は100GB用意されているため、高画質の画像や動画を大量に扱わない限りは問題ありません。
複数のアプリケーションを安定して利用したい場合は4Gプランがおすすめ
アプリケーションを複数活用する用途で契約したい場合は、4Gプランをおすすめします。
2Gプランの場合は、複数のアプリケーションを利用するとスペックが不足する可能性があるからです。
4Gプランであれば、メモリが4GB、CPUは4コアのスペックとなっており、複数のアプリケーションを高速かつ安定に利用できます。
4Gプランの場合は月額料金が2,945円からとなっているため、比較的コスパの良いプランといえるでしょう。
重い処理を扱う場合は8Gプランがおすすめ
たとえば、ゲームのマルチプレイで大人数が参加するケースなど重い処理を扱う場合には8Gプランがおすすめです。
メモリ8GB、CPU6コアのスペックとなっており、重い処理にも十分に対応できるスペックとなっています。
ただし、8Gプランの場合は月額料金が5,879円からとなっており、スペックの低いプランと比較するとコストの負担が大きくなる点には注意しましょう。
さらにスペックの高いプランである16Gや32Gプランは月額料金が1万円を超え、オーバースペックになる可能性があります。
16Gや32Gのプランと契約したい場合は、慎重に検討しましょう。
さくらのVPSのオプション
さくらのVPSではストレージ変更オプションを提供しています。
それぞれのプランに標準で用意されているストレージを増量できるオプションであり、それぞれのプランごとにストレージ増量の変更手数料は異なります。
既存のストレージ容量を倍に増やせるため、ストレージ容量を増やしたいけれども費用を抑えたい方におすすめのオプションです。
また、追加ストレージ(NFS)というオプションがあり、こちらはVPSの外部に追加ストレージを設けられます。
ローカルネットワークを経由して複数のサーバーから接続できるため、バックアップ取得を目的に利用できるのが特徴です。
さくらのVPSの悪い評判から分かったデメリット
さくらのVPSの悪い評判を調べて分かったデメリットは以下の通りです。
- 最低利用期間が3ヶ月ある
- 下位プランへの変更はできない
- 回線が遅い
さくらのVPSにはどんなデメリットがあるのか詳しく紹介します。
最低利用期間が3ヶ月ある
さくらのVPSに最低利用期間が3ヶ月設定されている点について不満の口コミがありました。
さくらのVPSには2週間の無料期間が設定されており、無料期間内に解約すれば料金は発生しません。
しかし、無料期間を1日でも過ぎてしまうと料金が発生し、その場合は最低でも3ヶ月は使い続ける必要があります。
最低利用期間内の解約は認められず、その間の料金は必ず払わなければいけません。
これからさくらのVPSの無料期間で試しに使ってみたいと考えている場合は無料期間がいつまでなのかしっかりと確認しておきましょう。
下位プランへの変更はできない
さくらのVPSが下位プランへの変更に対応していない点で不満の声がありました。
さくらのVPSにはスケールアップの機能があるのですが、上位プランへの変更だけ可能であり、下位プランには変更できません。
VPSを利用していてスペックが不足した場合に上位プランに変更できるのは便利です。
しかし、さくらのVPSの場合は一度上位プランに変更した後で下位プランに変更するのは認められません。
契約期間が終わるまでは下位プランへの変更を受け付けてもらえないため、オーバースペックなプランに変更すると無駄に費用がかかることになります。
これからさくらのVPSを利用する場合は、慎重にプランを選ぶことが大事です。
回線が遅い
さくらのVPSは回線が遅いという口コミが寄せられていました。
VPSサービスを利用する上で回線が速いか遅いかはとても重要な問題といえます。
回線が遅いとさまざまな処理が遅くなるため、利用していてストレスを感じる場面が増えるでしょう。
また、回線が遅ければ、Webサイトの表示速度が遅くなるなどVPSを利用する目的にまで影響を及ぼします。
さくらのVPSは回線の高速さをアピールしているサービスではないため、回線の速さにこだわる人は注意しましょう。
さくらのVPSの良い評判から分かったメリット
さくらのVPSの良い評判を調べて分かったメリットは以下の通りです。
- サポートが丁寧
- EGセキュアソリューションズのSITEGUARDを無料で利用できる
- 安い
さくらのVPSにはどのようなメリットがあるのか、詳しく紹介します。
サポートが丁寧
さくらのVPSのサポートが丁寧だったという口コミがありました。
上記の口コミでは、さくらのVPSがDDoS攻撃を受けて全通信が遮断された件について、丁寧な説明をするメールが送られた点が評価されています。
VPSサービスを利用する際には、さまざまなトラブルが発生する可能性があるため、サポートの丁寧さは重要です。
さくらのVPSであれば、何か問題が起きたとしてもサポートが真摯な対応を取ってくれると期待できるため、安心して契約できるでしょう。
EGセキュアソリューションズのSITEGUARDを無料で利用できる
さくらのVPSではEGセキュアソリューションズのSITEGUARDが無料で利用できる点が評価されています。
EGセキュアソリューションズの提供するSITEGUARDはクラウド型のWAFであり、Webサイトをサイバー攻撃から守ってくれる機能です。
さくらのVPSではスタートアップスクリプトを活用することでSITEGUARDをインストールできます。
SITEGUARDでは、標準搭載で攻撃を検知する際のルールが設定されており、難しい設定なしでセキュリティを高められるのが特徴です。
また、ユーザーが独自のルールを設定できる機能が搭載されているため、細かく設定して誤検知を防ぐことができます。
安い
さくらのVPSの料金が安い点が口コミで評価されていました。
さくらのVPSで一番安いプランの場合は、メモリ512MBで年間6,413円で契約が可能です。
たとえば、初めてVPSを経験したい場合は、最低限のスペックのプランは安いため気軽に契約できて、いろいろな機能を試すことができます。
VPSに興味はあるけれども初心者で不安があるという方は、試しにさくらのVPSの512MBのプランを利用してみましょう。
実際に利用してみて問題がなければ、後からスケールアップして本格的に運用することができます。
さくらのVPSと他社サーバーを比較
さくらのVPSと他社サーバーの料金やスペックを比較した表を以下にまとめました。
サービス名 | さくらのVPS | Xserver VPS | ConoHa VPS | ABLENET | KAGOYA CLOUD VPS |
月額料金 | 535円~ | 830円~ | 296円~ | 783円~ | 550円~ |
メモリ数 | 512MB~32GB | 2GB~64GB | 512MB~64GB | 0.5GB~16GB | 1GB~32GB |
CPU | 1コア~10コア | 3コア~24コア | 1コア~24コア | 1コア~8コア | 1コア~12コア |
ストレージ容量 | 25GB~1,600GB | 50GB~100GB | 30GB~100GB | 30GB~200GB | 25GB~1,600GB |
最低利用期間 | 3ヶ月 | 1ヶ月 | なし | なし | なし |
さくらのVPSの月額料金は535円からであり、他社と比較してそれほど大きな違いはありません。
メモリ数は512MBから32GBまでのプランが用意されており、64GBのプランはありません。
CPUは1コアから10コアまでのプランがあり、他社と比較するとスペックは低めとなっています。
ストレージ容量は最大で1,600GBのプランまであり、ストレージ容量を倍にできるオプションもあるため、ストレージ容量については他社よりも優れています。
最低利用期間が3ヶ月となっているのは、他社と比較すると長めであり、さくらのVPSと契約する際に注意が必要です。
そこそこのスペックでコスパに優れていてストレージ容量が豊富にあるVPSサービスを探しているならば、さくらのVPSはおすすめできます。
さくらのVPSの導入・申し込む手順
さくらのVPSに申し込んで導入するまでの手順を以下にまとめました。
- プランを選ぶ
- 申込手続きを進める
- お試し期間
- 本登録の手続き
- 各種設定
- 運用開始
さくらのVPSを導入する方法を手順ごとに詳しく紹介します。
手順①:プランを選ぶ
まずはさくらのVPSでどのプランと契約をするのか決める必要があります。
それぞれのプランごとに月額料金とスペックが異なっているため注意しましょう。
目的に合わせたスペックのプランを選ぶことでオーバースペックを避けることができ、コスパの良いプランで利用できるようになります。
また、さくらのVPSでは3つのリージョン・ゾーンから選ぶことができるのも大きな特徴です。
東京と大阪、石狩の3つのリージョン・ゾーンがあり、それぞれデータセンターの場所が異なります。
たとえば、メインサーバーとバックアップサーバーでそれぞれ異なるリージョン・ゾーンで契約してリスクに備えるといったことが可能です。
料金やスペック、リージョン・ゾーンの違いを踏まえた上で最適なプランを選択しましょう。
手順②:申込手続きを進める
さくらのVPSの申込手続きでは会員IDの取得を最初に行う必要があります。
さくらインターネットの会員になった上で、さくらインターネットのサービスの1つであるさくらのVPSと契約するという流れです。
さくらのVPSを申し込む際には、お客様情報の入力が求められるため、正確な情報を入力しましょう。
プラン選択に加えて、支払い方法の選択が必要なため、都合の良い方法を選びます。
さくらのVPSで対応している支払い方法はクレジットカードと銀行振込、自動口座振替、請求書払いの4種類です。
ただし、2週間の無料お試し期間が適用されるのはクレジットカード払いのみとなっています。
また、申込手続きでは最後に電話番号認証が求められるため、指示に従って認証作業を進めましょう。
手順③:お試し期間
さくらのVPSへの申込みが完了すれば、お試し期間になるため、実際にさくらのVPSのサービスを体験してみましょう。
お試し期間中には申込みのキャンセルが可能です。
また、お試し期間が終了するまでに支払いの確認が取れない場合にはキャンセル扱いになります。
ただし、クレジットカード払いを選択している場合は、お試し期間が終了すると自動的に本契約になります。
お試し期間中には一部の機能に制限がかかる点に注意しましょう。
回線帯域制限がかかり、サーバーからの発信は回線帯域が10Mbpsに制限されます。
お試し期間中には、本番で利用するソフトウェアなどを導入してみて、しっかりと動作するか確認しましょう。
手順④:本登録の手続き
さくらのVPSに本登録したい場合は、お試し期間中に支払い手続きを済ませましょう。
クレジットカード払いの場合は特に何もしなくても自動的に本登録に移行します。
本登録が完了すれば、さくらのVPSのすべての機能を利用できるようになります。
手順⑤:各種設定
さくらのVPSの本登録を済ませた後は各種設定をしましょう。
VPSコントロールパネルを全プランで利用することができ、サーバーの設定や確認などをブラウザ上で行えます。
また、スタートアップスクリプトを利用すると、自動的に各種設定作業やパッケージのインストールなどが実行されるため便利です。
手順⑥:運用開始
各種設定を終えた後は、実際にさくらのVPSの運用を開始しましょう。
実際に使ってみてトラブルや疑問点などがある場合はサポートに問い合わせることをおすすめします。
サポートはチャットとメール、電話で対応しており、いずれの方法でもスタッフが丁寧に回答してくれます。
ただし、電話サポートはコールバック予約であり、対応時間は平日の10時から18時までとなっているため注意しましょう。
さくらのVPSに関するよくある質問
さくらのVPSについてのよくある質問を以下にまとめました。
- 他社で使っていたドメインやメールアドレスを利用できますか?
- さくらのVPSの禁止事項は何ですか?
- さくらのVPSを利用するのに専門的な知識は必要ですか?
- バックアップの機能はありますか?
- セキュリティの機能はありますか?
さくらのVPSに関するよくある質問に回答します。
他社で使っていたドメインやメールアドレスを利用できますか?
さくらのVPSでは他社で利用していたドメインやメールアドレスを使うことができます。
移行の方法についてはさくらのVPSの公式サイトで手順が詳しく解説されているため確認しましょう。
注意点としてメールアドレスが独自ドメインでない場合は、同じアドレスを利用できない可能性があります。
また、移行の際にはネームサーバーの変更が必要であり、設定が反映されるまでに時間がかかることがあるため注意しましょう。
ドメインやメールアドレスを上手く移行できない場合は、さくらのVPSのサポートまで問い合わせれば対応してもらえます。
さくらのVPSの禁止事項は何ですか?
さくらのVPSでは以下の行為が禁止されています。
- メールを大量に送信する行為
- サーバーやネットワークなどに過剰な負荷をかける行為
- 迷惑メールなどを用いて自らのWebサイトやコンテンツなどを宣伝する行為
- アダルトコンテンツの配信
商用利用は認められており、アフィリエイトプログラムも利用できます。
同人サイトは運営できるのですが、著作権を侵害するコンテンツやアダルトコンテンツなどの掲載は禁止です。
禁止事項に違反するとサービスの一時停止や利用契約の解除といった措置が行われます。
さくらのVPSを利用するのに専門的な知識は必要ですか?
さくらのVPSはVPSサービスであり、レンタルサーバーとは違って自身で運用管理を行わなければいけません。
ユーザーにroot権限が与えられ、アプリケーションのインストールからセキュリティ対策などすべてユーザーが自己責任で行います。
VPSサーバーで利用するOSについて専門的な知識が必要になるため、初心者の方は注意しましょう。
さくらのVPSのサポートは、コントロールパネル上での操作以外については技術的な点について基本的に対応してくれます。
さくらのVPSと契約する前に、サーバーを運用するための対策を考えておきましょう。
バックアップの機能はありますか?
さくらのVPSは標準・オプションいずれもバックアップ機能を提供していません。
同一のリージョン・ゾーンであれば、複数台構成で利用できるため、データを同期させることで重要なデータのバックアップは可能です。
また、さくらのVPSではバックアップサービスであるAcronis Cyber Protect Cloudの簡易セットアップの機能を提供しています。
自動的にAcronis Cyber Protect Cloudのセットアップを行うことができて、バックアップできる体制を簡単に整えられます。
セキュリティの機能はありますか?
さくらのVPSでは自身でセキュリティ対策を整える必要があります。
さくらのVPSではセキュリティ機能としてSITEGUARDを無料で提供しており、WAFの設定が可能です。
それ以外のセキュリティ対策については、自身で各種設定を行い、さまざまなリスクに備える必要があります。
さくらのVPSと契約した後は一般ユーザーの作成やファイアウォールの設定、SSHの設定などを行いましょう。
さくらのVPSの評判まとめ
さくらのVPSはコスパの良さやサポートの丁寧さなどが口コミで評価されていました。
ただし、最低利用期間が3ヶ月と長い点や下位プランへの変更ができない点で不満の声もあります。
VPSを利用する初心者の方や費用の安さを重視する方などにおすすめです。
本記事の内容を参考にして、さくらのVPSの利用を検討してみましょう。