レンタルサーバーの中でも高速で安定したサービスを提供して人気の高いのがさくらのレンタルサーバです。
さくらのレンタルサーバーであればホームページの開設など多くの用途に最適なスペックと機能が整っています。
しかし、実際に契約するかどうか決める際には、口コミ情報や評判を参考にしたい方が多いでしょう。
本記事ではさくらのレンタルサーバーの悪い・良い口コミを紹介し、どんなメリット・デメリットのあるサービスなのか解説します。
さくらのレンタルサーバーのサービスの評判が気になる方は参考にしてください。
さくらのレンタルサーバとは?機能や特徴を紹介
運営会社 | さくらインターネット株式会社 |
月額料金 | ライト:121円~ スタンダード:500円~ ビジネス:1,980円~ ビジネスプロ:3,850円~ |
初期費用 | 無料 |
ストレージ容量 | ライト:100GB スタンダード:300GB ビジネス:600GB ビジネスプロ:900GB |
サポート体制 | ・チャットサポート ・メールサポート ・電話サポート |
WordPress | ◯(ライトプランは非対応) |
サービスの特徴 | ・自動バックアップに対応 ・24時間365日サポート受付 ・CDN機能を搭載 |
さくらのレンタルサーバはさくらインターネット株式会社によって提供されているレンタルサーバーです。
数多くのサイトがレンタルサーバーで運営されており、豊富な実績があります。
これまでの利用件数は56万件を超えており、稼働率は99.99%以上で信頼性が高いです。
個人の用途に最適なライトプランやスタンダードプラン、ビジネスや法人向けのビジネスプランやビジネスプロプランなど多種多様なプランが揃っており、初心者向けサーバーから法人向けサーバーまで対応しているレンタルサーバーです。
ライトプラン以外ではWordPressに対応しており、高性能サーバーが採用されているため、快適にWebサイトが動きます。
自動バックアップ機能が用意されており、万が一に備えることが可能です。
24時間365日サポートを受け付けており、チャットやメールに加えて電話でも対応してくれます。
CDN機能が搭載されており、Webサイトの高速化・安定化を実現して、快適にWebページへアクセスできるようにしてくれます。
価格が安くて機能が充実しており、コストパフォーマンスに優れているのがさくらのレンタルサーバです。
さくらのレンタルサーバでできること
さくらのレンタルサーバを使ってできることを以下にまとめました。
- Webサイトの運営
- ECサイトの作成
- アフィリエイトサイトの運営
- 複数人でのサイト更新
- メールアドレスの運用
さくらのレンタルサーバを使えばWebサイトやブログの運営に活用できます。
複数人でのサイト更新に対応しているプランがあり、ECサイトの作成にも適しているのが特徴です。
さくらのレンタルサーバでは商用利用を認めているため、アフィリエイトサイトの運営にも使えます。
メールアドレスを利用する機能が用意されているため、ビジネスでメールアドレスを運用したい場合に使うことも可能です。
ストレージ容量が余った場合には、ファイルを保存・管理するためのスペースとしても使えます。
個人から法人まで幅広い用途に適しているのがさくらのレンタルサーバーです。
さくらのレンタルサーバの料金・プラン
さくらのレンタルサーバでは主なプランとしてライト、スタンダード、ビジネス、ビジネスプロを展開しています。
さくらのレンタルサーバーの料金プランを以下にまとめました。
プラン名 | ライト | スタンダード | ビジネス | ビジネスプロ |
月額料金 | 121円~ | 500円~ | 1,980円~ | 3,850円~ |
ストレージ容量 | 100GB | 300GB | 600GB | 900GB |
WordPress | × | ◯ | ◯ | ◯ |
複数人管理 | × | × | ◯ | ◯ |
バックアップ機能 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
すべてのプランでマルチドメインやメールアドレス無制限、独自SSLなどに対応しているのが特徴です。
ただし、WordPressの機能や複数人管理、ストレージ容量などについては、プランごとに違いがあります。
以下では各プランの特徴やどのような人におすすめなのかを詳しく解説します。
ライト
ライトプランは36ヶ月契約であれば、月額換算すると121円で利用できるため、とてもリーズナブルです。
PHPや独自SSL、マルチドメインなどに対応しており、ストレージ容量は100GB用意されています。
ただし、データベースには対応しておらず、WordPressを使うことはできません。
WordPressが不要な方やデータベースを使わないWebサイトを開設したい方におすすめできます。
必要最小限の機能しか備わっていないため、本格的にWebサイトの運営をしたい方はスタンダードプラン以上から選びましょう。
スタンダード
スタンダードプランは36ヶ月契約であれば月額換算500円で利用できるリーズナブルなプランです。
スタンダードプランからWordPressに対応していて、容量は300GB用意されており、さまざまなタイプのWebサイトの運営に活用できます。
バックアップ機能に対応しており、テスト環境の構築もできるのが特徴です。
個人でWordPressを活用して副業やブログを始めたいという方におすすめできるプランとなっています。
複数人管理の機能は備わっていないため、法人など複数人でサーバーの運用をしたい方にはおすすめできません。
ビジネス
ビジネスプランは36ヶ月契約で月額1,980円の料金となっており、法人やビジネスでの利用を考えている方に最適なプランです。
ストレージ容量は600GB用意されているため、動画や画像を扱うサイトの運営や複数サイトの開設に対応できます。
複数人でのサイト更新に対応しているため、法人で複数人のスタッフでWebサイトの運営をしたいケースに便利です。
また、ホームページ制作会社にサイト運用を外注したいケースにも適しています。
CDN機能が無料で備わっているため、高トラフィックであっても安定した配信が可能です。
Webサイトを安定・高速に配信できる環境が整っているため、多くのアクセスにも対応できるWebサイトを実現できます。
ビジネスプロ
ビジネスプロプランは36ヶ月契約の場合に月額3,850円で利用できる高機能でリーズナブルなプランです。
IPアドレスを専有できるのが他のプランにはない特徴であり、他者からの影響を受けにくくなります。
本来、共用サーバーは他の利用者の影響を受けやすいのですが、ビジネスプロプランであればIPアドレスが専有になり、安定した環境でサーバーを利用できます。
他のユーザーにDos攻撃が行われた場合であっても、影響が受けにくくなるため安心です。
ストレージ容量は900GB用意されているため、どのような用途にも対応できるだけの容量があります。
大規模なWebサイトの運営を考えているケースや、サーバーのセキュリティにまでこだわるケースでおすすめのプランです。
さくらのレンタルサーバの悪い評判から分かったデメリット
さくらのレンタルサーバーの悪い評判から以下のデメリットがあることが分かりました。
- MySQL 8.0に非対応
- WordPressの表示速度が遅い
- 迷惑メールフィルタが機能しない
さくらのレンタルサーバーのデメリットについて詳しく紹介します。
MySQL 8.0に非対応
さくらのレンタルサーバではMySQL 8.0に対応していない点で不満の声がありました。
他社のレンタルサーバーの中にはMySQL 8.0を提供するサービスもある中で、さくらのレンタルサーバは2024年8月時点でMySQL 8.0に非対応です。
MySQLとはデータベース管理システムのことであり、オラクル社が開発・提供を行っています。
MySQL 5.7はサポートを終了しており、現在ではMySQL 8.0やMySQL 8.4が主流のバージョンです。
MySQL 5.7のままでは脆弱性がありセキュリティ上のリスクが存在するため、MySQL 8.0以上への移行が推奨されています。
ただし、今後はさくらのレンタルサーバでもMySQL 8.0に対応する可能性は高いです。
WordPressの表示速度が遅い
さくらのレンタルサーバへの悪い評判として、WordPressの表示速度が遅いという声がありました。
Webサイトの運営を目的としてさくらのレンタルサーバを利用する場合、WordPressで作ったWebサイトの表示が遅いのは大きな問題になります。
Webサイトの表示が遅ければ、アクセスしてくれたユーザが離脱する可能性が高くなるからです。
ただし、WordPressの表示速度は利用しているテーマやプラグインなどにより影響を受けます。
使用しているプラグインの中に古いものや不要なものが含まれている場合は負荷が大きくなり、パフォーマンスに悪影響を及ぼすでしょう。
設定や利用環境によりWordPressの表示速度は変わるため、さくらのレンタルサーバであっても、Webサイトが速く表示されるようにすることは可能です。
迷惑メールフィルタが機能しない
さくらのレンタルサーバを使っていて迷惑メールフィルタが使い物にならないという口コミがありました。
さくらのレンタルサーバでは迷惑メールフィルタとして、簡易迷惑メールフィルタと高精度迷惑メールフィルタが用意されています。
メールアドレスを運用していて迷惑メールに悩まされることは少なくありません。
大事なメールと迷惑メールが混ざった状態ではメールアドレスの運用に支障が生じるため、迷惑メールフィルタは便利な機能です。
しかし、さくらのレンタルサーバの迷惑メールフィルタの機能はあまり信頼性が高くないという評判があります。
ただし、さくらのレンタルサーバはサービスの改善を続けているため、今後は迷惑メールフィルタの精度が高くなる可能性はあるでしょう。
さくらのレンタルサーバの良い評判から分かったメリット
さくらのレンタルサーバへの良い評判から分かったメリットを以下にまとめます。
- コスパが良い
- 問い合わせへの対応が早い
- ステージング機能が便利
さくらのレンタルサーバのメリットについて、口コミをもとに詳しく紹介します。
コスパが良い
さくらのレンタルサーバへの良い評判としてコスパに優れている点が評価されていました。
らくらのレンタルサーバはライトプランであれば月額121円から、スタンダードでも月額500円から利用できます。
スタンダードプランではWordプラスを利用できて、自動バックアップの機能があり、ストレージ容量が300GB備わっていて、機能が充実です。
1,000円未満のプランであっても実用的な要素が整っているのがさくらのレンタルサーバーの魅力といえるでしょう。
コスパに優れているため、できるだけ低価格で高機能なレンタルサーバ-を利用したい方にさくらのレンタルサーバはおすすめできます。
問い合わせへの対応が早い
さくらのレンタルサーバは問い合わせへのレスポンスが早いという口コミが寄せられていました。
トラブルが発生した時に問い合わせをする機会はよくあり、レスポンスが早いとすぐに問題を解決できます。
さくらのレンタルサーバではチャットサポートとメールサポート、電話サポートに対応しているのが特徴です。
サポートは24時間365日いつでも受け付けていて、担当者が迅速に回答してくれます。
チャットサポートは24時間いつでもチャットボットが対応してくれるため、担当者が回答できない時間帯でも安心です。
ステージング機能
さくらのレンタルサーバにはステージング機能が用意されており、便利に利用できると好評のようです。
ステージング機能とは、本番同様の環境でテストを行える機能のことであり、Webサイトの運営をする上で役立ちます。
たとえば、WordPressのアップデートをしたい場面やテーマを編集したい場面などで、ステージング機能を利用することで、事前にテストが可能です。
本番環境で実行すると影響がありそうな作業であっても、ステージング機能を活用すれば気軽に試すことができます。
さくらのレンタルサーバではステージングサーバーを用意しており、スタンダードプラン以上で利用できます。
ただし、ステージング環境は実際のさくらのレンタルサーバとは異なり、プログラムの各種動作が変わるケースがある点には留意しましょう。
さくらのレンタルサーバと他社サーバーを比較
さくらのレンタルサーバと主な他社のレンタルサーバとで料金やサービス内容などを比較しました。
サービス名 | さくらのレンタルサーバ | エックスサーバー | mixhost | ムームーサーバー |
月額料金 | ライト:121円~ スタンダード:500円~ ビジネス:1,980円~ ビジネスプロ:3,850円~ | スタンダード:990円~ プレミアム:1,980円~ ビジネス:3,960円~ | スタンダード:968円 プレミアム:990円 ビジネス:2,178円 | 1,430円 |
ストレージ容量 | ライト:100GB スタンダード:300GB ビジネス:600GB ビジネスプロ:900GB | スタンダード:500GB プレミアム:600GB ビジネス:700GB | 無制限 | 500GB |
自動バックアップ | スタンダードプラン以上 | ◯ | ◯ | ◯ |
サポート体制 | ・チャットサポート ・メールサポート ・電話サポート(コールバック予約) | ・メールサポート ・電話サポート ・設定代行サービス | ・メールサポート ・Zoomサポート(プレミアムプラン以上) ・設定代行サービス(プレミアムプラン以上) | ・メールサポート ・電話サポート |
それぞれのサービスごとに料金やサポート体制、自動バックアップの有無などに違いがあります。
さくらのレンタルサーバはライトプランであれば121円から、スタンダードプランは500円から利用できて、他社と比較してコスパが良いです。
ただし、ストレージ容量はライトやスタンダードプランの場合は他社よりも少なくなっています。
レンタルサーバーを利用する目的や必要な機能・サポートなどを踏まえた上で最適なサービスを見つけましょう。
さくらのレンタルサーバの導入・申し込む手順
これからさくらのレンタルサーバを利用したい方のために導入・申込みの手順を紹介します。
- プランを選ぶ
- 登録情報を入力する
- 会員認証を済ませる
- 支払い情報を入力する
- 各種設定をする
- 運用の開始
さくらのレンタルサーバを実際に活用するまでの手順を詳しく紹介します。
手順①:プランを選ぶ
まずはさくらのレンタルサーバのどのプランを利用するのかを決める必要があります。
ライトやスタンダード、ビジネスといったプランに加えて、メールサービス専用のプランも利用可能です。
また、特殊な用途に対応するためにマネージドサーバのプランも提供されています。
各プランの違いを踏まえた上で、目的に合わせてプランを選択しましょう。
手順②:登録情報を入力する
契約したいプランを選んだ後は、登録情報の入力を行います。
さくらのレンタルサーバでは独自ドメインの申込みにも対応しているため、ドメインが必要な場合は「独自ドメインも取得する」を選択しましょう。
画面に表示される登録情報はすべて正確に入力を行い、一度確認した上で送信することをおすすめします。
手順③:会員認証を済ませる
さくらのレンタルサーバに申込みを行った後は、会員認証を済ませる必要があります。
もし、さくらインターネットのサービスをこれまで利用したことがない場合は、あらかじめさくらインターネットの新規会員登録が必要です。
さくらインターネットの会員登録ではメール認証が必要になります。
入力したメールアドレス宛に届いたメールに記載された認証コードを画面に入力することで認証は完了です。
認証を済ませた後は登録情報の入力を行い、「会員登録する」をクリックすれば、さくらインターネットの会員になれます。
手順④:支払い情報を入力する
さくらインターネットの会員としてログインをすると、さくらのレンタルサーバの支払い情報の入力が求められます。
用意されている支払い方法はクレジットカードと銀行振込、請求書払いの3種類です。
クレジットカードの場合は、即日で支払いが完了します。
銀行振込や請求書払いの場合は、入金が確認されるまでに1~2営業日かかるため注意しましょう。
また、さくらのレンタルサーバでは2週間の無料お試し期間があり、期間内に利用料金の支払いをすることで本契約に移行するシステムです。
支払い方法としてクレジットカードを選んだ場合は、お試し期間が終了すると自動的に支払い手続きが進んで本契約になります。
手順⑤:各種設定をする
本契約を済ませた後はレンタルサーバーを運用するために必要な各種設定を行います。
主な設定項目は以下の通りです。
- ドメインをサーバーに設定する
- メールを設定する
- WordPressをインストールする
- SSLを設定する
いくつか設定を済ませることで、Webサイトの開設やメールアドレスの運用ができるようになります。
手順⑥:運用の開始
必要な設定を済ませた後は、さくらのレンタルサーバを活用してそれぞれの目的を果たしましょう。
不明な点がある場合は、気軽にサポートへ問い合わせすることをおすすめします。
また、さくらのレンタルサーバの公式サイト内にはサポートページやマニュアルが充実しており、トラブルが起きてもすぐ解決できます。
さくらのレンタルサーバに関するよくある質問
さくらのレンタルサーバに関するよくある質問を以下にまとめました。
- 他社のサーバーから移行できますか?
- 1つのサーバーでいくつまでサイトを作れますか?
- サービスを利用する上での注意事項はありますか?
それぞれの質問に詳しく回答していきます。
他社のサーバーから移行できますか?
他社のレンタルサーバーから乗り換えてさくらのレンタルサーバへ移行することは可能です。
さくらのレンタルサーバには2週間の無料お試し期間があるため、その期間の間に移行作業を進められます。
サーバーの移行作業としては、データを移動させて、Webサイトが正しく表示されるか確認するのが主な内容です。
メールサーバーとしての利用を考えている場合は、設定を済ませた後で普段利用しているメールソフトで送受信ができるか確認しましょう。
他社で取得したドメインがある場合は、さくらのレンタルサーバのコントロールパネルでDNSサーバー設定の切り替えを行います。
1つのサーバーでいくつまでサイトを作れますか?
さくらのレンタルサーバではマルチドメインに対応しているため、1つのサーバーの契約で複数のサイトを作れます。
ただし、マルチドメインを設定できる数には制限があり、ライトプランでは20個と少なくなっています。
スタンダードプランであればマルチドメインは200個まで設定できるため、多くのサイトの運営が可能です。
サービスを利用する上での注意事項はありますか?
これからさくらのレンタルサーバを利用する際には以下の事項が禁止されているため注意しましょう。
- 大量にメールを送信する行為
- フィッシングサイトやスパムサイトなどの運営
- CPUリソースを長時間専有する行為
- DoS攻撃やオープンプロキシなどサーバーに過剰な負荷をかける行為
- 迷惑メールの送信
犯罪行為としての利用や迷惑行為、サーバーに大きな負荷を与える行為が禁止されていると理解しましょう。
また、さくらのレンタルサーバではアダルトコンテンツを部分的に認めているのですが、どんなコンテンツでも認められるわけではない点にも注意が必要です。
たとえば、ポルノ画像・動画の掲載はNGとなっています。
アダルトサイトを運営したい場合は別のサーバーの方が自由度が高いでしょう。
さくらのレンタルサーバの評判まとめ
さくらのレンタルサーバは格安料金で豊富な機能が備わっているレンタルサーバーであり、人気を集めています。
良い評判から悪い評判まであるため、メリット・デメリットを正しく理解した上で目的に適しているか考えましょう。
さまざまなプランを展開しているため、目的に適したプランを見つけることができ、幅広い用途に利用できます。
さくらのレンタルサーバの利用を考えている方は本記事の内容を参考にして検討しましょう。