パルワールドの個人サーバーを立ち上げたくても、さまざまな問題に直面してうまくいかない人もいるでしょう。
この記事では、パルワールドで自分だけのサーバーやワールドを設立するための方法、特にレンタルサーバーを利用する際の手順について解説します。
どのレンタルサーバーを選んだら良いか悩んでいる人や、自らサーバー設定に挑戦したいと思っている人に向けて有益な情報を提供します。自分専用のサーバーでゲームを存分に楽しむことに興味がある方は、この記事をぜひご覧ください。
パルワールドとは
パルワールドは、「パル」と呼ばれる神秘的な生物が生息する世界を探検する、最大32人まで参加可能なオープンワールド型のゲームです。プレイヤーはパルを捕獲し、飼育し、バトルさせることができます。100種類以上に及ぶさまざまなパルたちと共に、この広大な世界を探検する冒険が楽しめます。
- 100種類以上の個性的なパル
- パルたちと拠点づくりを楽しめる
- 広大なオープンワールドでのマルチプレイ
また、サーバーを立てて最大32人の友達と一緒にプレイすることも可能です。
ゲームは、Windows PC向けにリリースされており、Steamなどのプラットフォームで入手することができます。
パルワールドのサーバーとは?
パルワールドでマルチプレイをするためには一緒に遊ぶ場所(サーバー)を用意する必要があります。
マルチプレイには大きく分けて「ローカルサーバー(非専用サーバー)」と「専用サーバー」という二つのタイプが存在します。
ローカルサーバーは手軽に設定できる利点がありますが、一度に遊べるのは最大で4人までという制限があります。一方、5人以上で遊ぶ場合は、専用サーバーの設置が必要となります。
そのため、少人数でのゲームや、親しい間柄でのプレイにはローカルサーバーが向いていると言えるでしょう。
パルワールドの世界はリアルタイムで動いているため、理想的にはサーバーを24時間365日運用することが推奨されます。
この観点から、自宅での個人サーバー運用よりも、レンタルサーバーの利用がコスト効率良く、サーバーの維持や電気代などの経費を削減できるため、より経済的であると考えられます。
パルワールドにレンタルサーバーを利用するメリット
- 専用サーバーを簡単に立てることができる
- 24時間サーバーを稼働させることができる
専用サーバーを簡単に立てることができる
パルワールドのマルチプレイは大きく分けて2種類あります。
- 専用サーバーで遊ぶ
- 招待コードで遊ぶ
専用サーバー | 招待コード | |
---|---|---|
プレイ人数 | 1~32人まで | 1~4人まで |
特徴 | 専用サーバーが必要 サーバーのIPアドレスでログインする | 専用サーバーが不要 一人がホストとなり招待コードを作る 他のプレイヤーは招待コードを入力して参加する |
専用サーバーがあれば、パルワールドを最大32人まで同時に遊ぶ事が出来ます。設定を変えればそれ以上も遊べる可能性もあります。
専用サーバーを自分で建てる場合、VPSサーバーの知識がないと難易度が高いですが、パルワールドのテンプレートが用意されているレンタルサーバーを利用することで、これらを省くことが出来ます。
VPSは「Virtual Private Server」の略称で、日本語では「仮想専用サーバー」と訳されます。
具体的には、一つの物理サーバー内に複数の仮想サーバーを構築する技術を指します。各ユーザーは管理者としての権限を持ち、自分だけのサーバーを持っているかのように、それぞれの仮想サーバーを自由に操作できます。
24時間サーバーを稼働させることができる
レンタルサーバーを活用することで、自宅のPCを酷使することなく、24時間体制で運用が可能になります。
自宅でサーバー専用のPCを使用する場合、サーバーが稼働している期間中はPCを常時オンにしておく必要があります。これはPCへの過度な負荷となり、早期の消耗を招く可能性があります。
一方で、レンタルサーバーを用いる場合、パルワールド用のサーバー環境はレンタルサーバー上に設置されるため、ゲームをプレイする際だけサーバーを起動すれば良く、自宅のPCへの負担を最小限に抑えることができます。
パルワールドのレンタルサーバーに必要なスペックと選び方
パルワールドのマルチプレイに適したサーバーレンタルサービスは多数存在し、それぞれに特色があります。
サーバー設置が初めての人には、試用期間が設けられているサービスや、日や時間単位で利用できるレンタルサーバーを推奨します。
選び方のポイントとしては
- パルワールドのテンプレートの有無
- 公式推奨以上のスペックがあるか
- プランを後から変更可能か
例えば、「ConoHa for GAME」や「Xserver for Game」などは、パルワールドのマルチサーバー構築に特化したテンプレートを提供しており、これを利用するとサーバーへのプログラムのインストールが不要となります。また、ゲーム専用の設定やポート開放が予め行われているため、手間が省けて大変便利です。
パルワールドのテンプレートの有無
パルワールド専用のレンタルサーバーには、ゲーム用のテンプレートイメージがあらかじめ用意されていて、これを選んで契約するだけで自動でセットアップされます。その結果、契約後すぐにゲームプレイを始めることが可能です。
パルワールドのテンプレートが無しだとネットワークの知識が必要になるため、サーバーを立てられるまでが複雑で初心者には少し構築は難しくなっています。
公式推奨以上のスペックがあるか
パルワールドを遊ぶ上で、最低限必要な推奨スペックは8GBとされていますが、マルチプレイで大人数で遊びたい場合は最低でもメモリ16GB以上は必須となってきます。
メモリ | 想定人数 |
---|---|
8GB | 4〜6人 |
16GB | 7人以上 |
目安としてはCPU8コア、メモリ32GB以上あればマルチプレイでもストレスなく快適に遊ぶことができます。
サーバーのスペックは、人数で調整しましょう。お金に余裕がある場合はメモリが高めのプランにしておくと人数が増えたり、負荷が高いゲームでも余裕を持ってサーバーを立てられます。
プランを後から変更可能か
パルワールド用レンタルサーバーを選定する際は、将来プランを変えられる柔軟性があるかどうかも考慮することが重要です。
ゲームプレイ中にプレイヤー数が増加したり、ゲームの処理速度が遅くなるなど、より高性能なサーバーが求められる状況が生じることがあります。このような場合、簡単にプランを変更できるサービスであれば、大きなメリットとなります。
たとえば、以下2つの会社では、サーバーのスペックをアップグレードすることはもちろん、もはや高いスペックが不要になった場合にはダウングレードすることもできます。
パルワールド向けおすすめのレンタルサーバー5選
Xserver for Game | ConoHa for GAME | Agames | KAGOYA CLOUD VPS | さくらのVPS | |
料金 | メモリ8G:月額3,201円〜 メモリ16G:月額7,200円〜 | メモリ8G:月額8,083円〜 メモリ16G:月額15,730円〜 | メモリ8G:月額2,480円〜 メモリ16G:月額3,980円〜 | メモリ8G:月上限7,150円 メモリ16G:月上限14,300円 | メモリ8G:月額7,920円〜 メモリ16G:月額15,400円〜 |
パルワールドの テンプレート | あり | あり | あり | なし | なし |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
Xserver for Game
プラン | 8GBプラン | 16GBプラン |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用(税込) | 1,920円~ 5/27まで実質40%OFF | 4,319円~ 5/27まで実質40%OFF |
vCPU | 6コア | 8コア |
SSD | 100GB | 100GB |
エックスサーバーは、WEBサーバーのレンタルを手掛ける企業で、日本国内の市場シェアで第一位を誇っています。
そのトップの地位は、20年以上にわたる豊富な運営経験と、高い安定性を持つサーバー環境へのこだわりによるものです。
長年に渡り、ユーザーの期待を超える品質の高いレンタルサーバーを提供し続けていることが、その成功の秘訣です。
特に、「Xserver for Game」というVPS(仮想専用サーバー)サービスは、2023年4月からスタートした比較的新しい事業ですが、レンタルサーバー業界におけるその信頼性と安定性は既に高い評価を受けています。
ConoHa for GAME
プラン | 8GBプラン | 16GBプラン |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用(税込) | 8,083円~ | 15,730円~ |
CPU | 6コア | 8コア |
SSD | 100GB | 100GB |
ConoHa for GAMEは、日本国内でサービスを展開するレンタルサーバー会社「ConoHa」が提供する、ゲーム専用のサービスラインの一つで、親組織はGMOというインターネット関連の事業を行う企業です。
もともと「ConoHa VPS」にはゲームサーバー構築向けのオプションがありましたが、2023年3月1日からはゲームプレイヤー専用のサービス「ConoHa for GAME」として新しくスタートしました。
このサービスは、ConoHa VPSが以前から築き上げてきた信頼性、実績、そして知名度を基にしています。
さらに、ConoHaは多くのレンタルサーバー企業の中でも高い性能と安定したサービスを提供しており、利用者からの高い満足度を獲得しています。
ゲームプレイヤーに特化したサービスとして、初心者でも簡単に扱えるユーザーフレンドリーな設計が特徴的で、これが大きな魅力となっています。
Agames
プラン | 8GBプラン | 16GBプラン |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用(税込) | 2,480円〜 | 3,980円〜 |
CPU | 6 コア | 6 コア |
NVMe | 100GB | 100GB |
AWAKENING合同会社が提供するAgamesは、月額300円から始められる国内で最も手頃な価格のレンタルサーバーサービスです。
このサービスは2019年5月から「マインクラフト」に特化したサーバー提供を始めており、すでに4年を超える運営実績があります。
Agamesでは、そのコストパフォーマンスに優れており、性能の面でも、価格の面でも他の大手サーバー提供企業と比較しても競争力があります。
しかし、大規模なサーバー運営を考えている場合、Agamesが提供する25GBの容量では不足することがあり、追加の容量が必要になります。その追加分の料金を考慮すると、他のサービスと比べて費用が高くなる可能性もあります。
KAGOYA CLOUD VPS
プラン | 8GBプラン | 16GBプラン |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用(税込) | 日額256円 月額上限7,150円 | 日額511円 月額上限14,300円 |
CPU | 8コア | 10コア |
SSD | 100GB | 100GB |
KAGOYA CLOUD VPSは、企業向けに高い人気を誇るVPSサービスの一つです。
同じくらいのメモリやディスク容量を提供する競合他社のVPSサービスと比較して、非常に経済的である点が特徴です。
日単位での料金設定が可能なため、開発環境として扱いやすく、利用者にとって非常に便利なサービスです。
さらに、コントロールパネルを通じてスペックの変更が容易にできるため、初期段階では小規模でスタートし、必要に応じてリソースを増やしてスケールアップすることができ、経済的な運用が実現可能です。
さくらのVPS
プラン | 8GBプラン | 16GBプラン |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用(税込) | 6,454円〜 | 12,100円〜 |
CPU | 6コア | 8コア |
SSD | 400GB | 800GB |
共用サーバーでコストパフォーマンスに優れている「さくらのレンタルサーバー」を提供しているさくらインターネットは、VPSの分野にも注力しており、その低価格で注目を集めています。
目を引く特徴としては、月額980円から始められる最安プランや、初期設定費用がかからないこと、さらにメモリの容量に応じて多様なプランを選択できる柔軟性があります。
また、データセンターの位置を選択することで料金が変わるというユニークな設定も魅力的です。使用する地域に最適なデータセンターを選んでください。
パルワールドのレンタルサーバーの設定方法・立て方
- レンタルサーバーを契約する
- サーバーの設定
- サーバーを起動
- IPアドレスとポート番号を共有
レンタルサーバーを契約する
サーバーを立てるための事前準備として、まずはレンタルサーバーに契約しましょう。本記事で一番おすすめのXserver for Gameにて解説していきます。
以下のボタンから公式サイトへアクセスし、画面上部「今すぐお申し込み」をクリックします。
サーバーの初期設定
ゲームパネルへログインし、 ページ上部の「Palworldマネージャー」メニューをクリック。パルワールドサーバーの起動・停止や、サーバーの参加人数の変更などここで行います。
パルワールドのテンプレートを使用している場合は、この操作は不要となる。
サーバーを起動
サーバーの初期設定が終わったら、サーバーを起動しよう。
サーバーに入るにはレンタルサーバーのIPとポート番号が後ほど必要になるので、事前にメモしておきましょう。
IPアドレスとポート番号を共有
パルワールド起動直後のタイトル画面で、「マルチプレイに参加する(専用サーバー)」をクリック。
専用サーバーのIPアドレスとポート番号を入力し「接続」。
キャラクターの作成画面が表示されれば、サーバーへの接続は成功です。
パルワールドのサーバーに関するよくある質問
無料のレンタルサーバーでもパルワールドのサーバー構築はできる?
結論として、無料のレンタルサーバーを使用してもパルワールドのサーバーを立てること自体は可能ですが、いくつかの課題があります。
無料のレンタルサーバーでは、パルワールド専用のテンプレートが用意されておらず、サーバーの設定をゼロから自分で行う必要があります。これにはある程度の技術的知識が必要で、設定作業が複雑になりがちです。
また、無料サービスには利用できる時間に制限があり、時間制限を超えるとサーバーを再設定する必要が生じます。
より手軽に、かつスムーズにサーバーを設定したい場合は、有料のレンタルサーバーを利用することをお勧めします。
パルワールドのマルチプレイをする際に必要なスペックはどのくらい?
パルワールドをスムーズに楽しむためには、少なくとも16GBのメモリを備えたサーバーの準備が必要です。
要件 | 最低 | 推奨 |
---|---|---|
OS | Windows 10 or later (64-Bit) | Windows 10 or later (64-Bit) |
プロセッサー | i5-3570K 3.4 GHz 4 Core | i9-9900K 3.6 GHz 8 Core |
メモリー | 16 GB RAM | 32 GB RAM |
グラフィック | GeForce GTX 1050 (2GB) | GeForce RTX 2070 |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
ネットワーク | ブロードバンドインターネット接続 | ブロードバンドインターネット接続 |
ストレージ | 40 GB の空き容量 | 40 GB の空き容量 |
追記事項 | Internet connection required for multiplayer. SSD required. | Internet connection required for multiplayer. SSD required. |
プレイヤー数が多いマルチプレイ環境では、サーバーへの負荷がさらに増大するため、32GBのメモリがあればより安定したプレイが期待できます。
まとめ
- レンタルサーバーを使えば『パルワールド』専用サーバーを簡単に構築可能
- マルチプレイで遊ぶならメモリは最低でも16GB以上は必須
- おすすめのサーバーは『Xserver for Game』テンプレート有りで簡単
レンタルサーバーを選ぶ際には、「どのようなプレイ環境を望んでいるか」をはっきりさせることが重要です。
テンプレートを活用することで、難しい手順を踏まずに、簡単にパルワールドのサーバーを立ち上げることが可能です。
さらに、自宅のPCやルーターを準備する必要がなく、初心者でも簡単にゲームをスタートできる点が大きなメリットです。
これまで友達や家族とゲームを共に楽しむ機会が少なかった人も、レンタルサーバーを使えば、リーズナブルな価格でサーバーを始められるため、一度1ヶ月間の試用を考えてみる価値があります。