インターネットの普及が進む中で、私たちは簡単に世界中の情報に触れられるようになりました。
しかし、国によっては、特定の海外サイトへのアクセスが意外にも制限されているのです。
例えば、日本からアクセスしようとした際に、著作権問題や地域限定のビジネス戦略により、多くのウェブサイトが閲覧できない場合があります。
この記事では、そうしたアクセス制限がなぜ起こるのか、またその制限をどうにか回避する方法について、私の経験も踏まえながら詳しくお話しします。
日本から海外サイトを見れない理由はIPアドレスにあり
インターネットを活用していると、特定の海外ウェブサイトにアクセスしようとした際に、「このウェブサイトはあなたの国からのアクセスを制限しています」というメッセージが表示されることがあります。
この制限がなぜ起こるのか、その主な理由を探ってみましょう。
閲覧サイトや利用サービスが制限している
一部のウェブサイトやオンラインサービスは、地理的な位置に基づいてアクセスを制限することがあります。
例えば、あるアメリカの動画配信サービスが日本からのアクセスを遮断するのは、放送権が日本にないからです。
また、商品やサービスが特定市場でのみ販売されるべきだとする戦略的判断から、他の地域のアクセスを制限することもあります。
滞在国側の規制によって制限されている
国によっては政治や安全保障の観点から、特定の外国のウェブサイトやサービスへのアクセスを禁止しています。
国家のセキュリティを守るためや、国内の文化的価値観を保持するために設けられることが多いです。
例として、中国やロシアでは特定の情報へのアクセスを完全に遮断することで、内政の安定を図っています。
日本から見れない海外サイト一覧
ここでは、特にアクセスが制限されている海外サイトの例をいくつか挙げてみましょう。
例えば、韓国ではMBC、KBS、SBSなどの放送局やNetflixの韓国版、Wavve、TVING、カカオTVなどの動画配信サービスがあります。
これらのサービスは地域ごとに配信権が異なるため、日本からのアクセスが制限されていることが多いです。
アメリカでは、Netflixのアメリカ版、Crunchyroll、PeacockTVなどが日本からは視聴できないことがあります。
その他、中国のWeTV、イギリスのITVX、ベルギーのRTBF、オーストリアのServus TV、ニュージーランドのTVNZなど、様々な国のサービスが地域制限によりアクセスできません。
また、アメリカのImagine with Meta AIなどの先進的なAIサービスも、特定の地域からのアクセスを制限しています。
逆に、日本からのコンテンツも海外からアクセスしにくいものがあります。
例えば、フリマアプリのメルカリやラクマ、オークションのYahoo!オークションなどが欧州地域からは利用できません。
また、マッチングサイトペアーズや漫画アプリLINEマンガなども同様です。
日本からアクセスできない海外サイトを見る方法
世界中のウェブサイトにアクセスするには、地域による制限を回避する方法を知っておくことが重要です。
日本からアクセス制限されている海外サイトに接続するために役立つ3つの方法を解説します。
- Browserlingを使う
- Webブラウザのプラグインを利用する
- VPNを利用する
Browserlingを使う
Browserlingを使うと、実際に異なる国にあるサーバーを通じてインターネットを閲覧可能です。
Browserlingは、特にウェブ開発者に人気があります。
なぜなら、異なるオペレーティングシステムやブラウザの組み合わせをリアルタイムでテストできるからです。
しかし、一般のユーザーがこのサービスを利用するには技術的な知識が必要です。
Webブラウザのプラグインを利用する
Webブラウザのプラグインや拡張機能を使用すると、地理的制限を手軽に回避できます。
これらのプラグインはブラウザに直接インストールされ、IPアドレスを変更してアクセス制限を解除する機能があります。
VPN拡張機能を使えば、ユーザーの実際のIPアドレスを隠し、選択した国のIPアドレスでインターネットにアクセス可能です。
設定が簡単で速度も良好ですが、セキュリティ機能が不十分な場合があるので、プラグインを選ぶ際は慎重に行いましょう。
VPNを利用する
もう1つの確実な方法はVPN(バーチャルプライベートネットワーク)を利用することです。
VPNはインターネット接続を暗号化し、ユーザーのIPアドレスを隠しながら任意の国のサーバーを経由してインターネットにアクセスします。
これにより、ジオブロックを回避し、世界中のどの国からでもアクセス制限されているコンテンツに接続可能です。
VPNはデータの暗号化を行うため、オンラインプライバシーも保護されます。
多くのVPNサービスは複数の国にサーバーを持っており、利用者は用途に応じて最適なサーバーを選択できるため、非常に便利です。
日本から海外サイトを見るのにおすすめVPN5選
インターネットの地理的制限を回避し、世界中のコンテンツにアクセスするためには、信頼できるVPNサービスが必要です。
ここからは、日本から海外サイトを快適に利用できるおすすめのVPNサービスを紹介します。
サービス名 | NordVPN | ExpressVPN | MillenVPN | SurfShark | CyberGhost |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 460円/月~ | 6.67ドル/月~ | 396円/月~ | 358円/月~ | 290円/月~ |
サーバー 設置国数 | 111ヶ国以上 | 105ヶ国以上 | 72ヶ国 | 100ヶ国以上 | 91ヶ国以上 |
サーバー数 | 6,000台以上 | 3,000台以上 | 1,300台以上 | 3,200台以上 | 9,000台以上 |
同時接続可能 デバイス数 | 6台 | 5台 | 10台 | 無制限 | 7台 |
ノーログ ポリシー | 記載あり | 記載あり | 記載あり | 記載あり | 記載あり |
保証・無料期間 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 | 15〜45日間返金保証 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
NordVPN
料金(税込) | 1ヶ月:1,960円/月 1年:690円/月 2年:460円/月 |
サーバー設置数 | 世界111ヶ国以上6,000台以上 |
接続デバイス数 | 最大6台 |
運営会社 | Tefincom S.A. |
サポート体制 | 24時間365日(日本語対応可) |
無料体験 | 30日間の返金保証 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
- 多くの国にアクセスできる
- セキュリティが高い
- 日本語の問い合わせ対応が可能
NordVPNは、世界中で高い評価を受けているVPNサービスで、111ヶ国以上に6,000台を超えるサーバーを展開しています。
これにより、ユーザーはどこからでも安定した接続が可能です。
特に2年契約を選択すると、非常にお得な料金設定となっており、月額460円から利用できます。
使いやすい専用アプリが各種デバイスに対応しており、初心者から上級者まで幅広いユーザーに推奨されています。
安全性と利便性のバランスが優れている点も、NordVPNが選ばれる理由の1つです。
ExpressVPN
料金(税込) | 1ヶ月:12.95ドル/月 6ヶ月:9.99ドル/月 12ヶ月:6.67ドル/月 |
サーバー設置数 | 世界105ヶ国3,000台以上 |
接続デバイス数 | 最大5台 |
運営会社 | Kape Technologies |
サポート体制 | 24時間365日(日本語対応可) |
無料体験 | 30日間の返金保証 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
- 主要な国にアクセスできる
- 通信速度に特化
- 日本語の問い合わせが可能
ExpressVPNは、世界中に広くサーバーを持つことで知られています。
特に、105以上の国に3,000台以上のサーバーを有し、その速度とセキュリティは業界でもトップクラスです。
これにより、ユーザーは地理的な制限なしに、世界中のコンテンツにアクセス可能です。
セキュリティに関しても非常に強力で、ユーザーのデータ保護を最優先に考えたサービスを展開しています。
MillenVPN
料金(税込) | 1ヶ月:1,496円/月 1年:594円/月 2年:396円/月 |
サーバー設置数 | 72ヶ国に1,300台以上 |
接続デバイス数 | 最大10台 |
運営会社 | アズポケット株式会社 |
サポート体制 | 24時間365日(日本語対応可) |
無料体験 | 30日間の返金保証 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
- 同時接続台数は10台でコスパがいい
- 日本企業が運営している安心感
MillenVPNは、日本発のVPNサービスで、特に国内ユーザーにおすすめです。
72ヶ国以上に1,300台以上のサーバーを持ち、その中には日本国内のサーバーも含まれています。
これにより、日本から海外のサイトへのアクセスはもちろん、海外から日本国内のコンテンツにアクセスする際にも最適な速度を実現可能です。
さらに、日本語でのサポートも充実しているため、安心して利用できます。
Surfshark
料金(税込) | 1ヶ月:2,308円/月 1年:488円/月 2年:358円/月 |
サーバー設置数 | 100ヶ国にある3,200台以上 |
接続デバイス数 | 無制限 |
運営会社 | Surfshark B.V. |
サポート体制 | ライブチャット・メール |
無料体験 | 30日間の返金保証 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
- 同時接続台数が無制限
- 24時間年中無休のサポート
- 設置国とサーバー数が多くてアクセスしやすい
Surfsharkはコストパフォーマンスに優れたVPNサービスとして知られており、特に複数デバイスを同時に接続したいユーザーに最適です。
2年契約を選ぶと、月額たったの358円で、接続デバイス数に制限なく利用可能です。
これはオフィスでの利用や家族全員での共有に非常に便利であり、100ヶ国に設置されたサーバーネットワークを通じて世界中のコンテンツへアクセスできます。
CyberGhost
料金(税込) | 1ヶ月:1,790円/月 6ヶ月:1,000円/月 26ヶ月:320円/月 |
サーバー設置数 | 100ヶ国11,700台以上 |
接続デバイス数 | 7台 |
暗号化 | AES-256bit |
プロトコル | OpenVPN・IKEv2・WireGuard |
運営会社 | CyberGhost S.R.L. |
サポート体制 | 24時間年中無休 |
無料体験 | 最大45日間返金保証 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
- 26ヶ月プランだと320円/月
- 最大45日間の返金保証付き
- サーバー数が非常に多い
CyberGhostは世界中に広がる11,700以上のサーバーを有し、100ヶ国以上にサーバーを設置しています。
この広いサーバーにより、他のVPNでは接続が難しい地域へのアクセスも容易です。
CyberGhostの特筆すべき機能は、通信が不安定になった際に自動的に代替サーバーを切り替える機能です。
さらに、特定のコンテンツ向けに最適化された専用サーバーを提供しており、ユーザーはより安定した接続で動画視聴やダウンロードを楽しめます。
また、最大45日間の返金保証期間があり、新しいユーザーでもサービスの品質を安心して試せます。
新規ユーザーにとって大きな魅力となっており、CyberGhostを長期間安心して利用したい方に特に推薦されるサービスです。
VPNを使って海外のサイトやサービスを利用する方法
海外のウェブサイトやサービスにアクセスする際、地域制限によって利用できない場合があります。
VPNを使用すると、これらの制限を回避して、自由にインターネットを楽しめます。
ここからは、VPNを利用して日本から海外のサイトにアクセスする手順を、NordVPNを例に見ていきましょう。
VPNを契約する
最初のステップは、信頼できるVPNサービスを選んで契約することです。
例としてNordVPNの契約方法を見てみましょう。
公式サイトを開き、「お得に購入」ボタンをクリックします。
利用目的に応じて適切なプラン(例えば「スタンダードプラン」)を選びます。
必要な情報を入力し、支払い方法を選んで決済を完了します。
VPNアプリをインストールする
契約後は、対応するデバイスにVPNアプリをインストールします。
まずは会員サイトにログインしましょう。
ダウンロードページからWindows用またはmacOS用のインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってアプリをインストールします。
海外サーバーに接続する
VPNアプリのインストールが完了したら、以下の手順で海外のサーバーに接続してください。
まずはアプリを開いてログインしましょう。
トルコやアメリカなどのアクセスしたい国のサーバーを選びます。
アプリが「接続済み」と表示されれば、サーバーへの接続が成功しています。
VPNを使うことでセキュリティも高められる
インターネットの世界では、セキュリティが最も重要な要素の1つとされています。
特に、公共のWi-Fiなどのセキュリティが完璧ではない環境でインターネットにアクセスする際には、個人情報の漏えいやデータの盗難が常に懸念されます。
そんなリスクを抑えるためには、VPNの活用がおすすめです。
VPNはインターネット上でデータを暗号化することにより、不正なアクセスやデータの盗聴を効果的に防げます。
この暗号化されたトンネルを利用することで、送受信されるデータは外部の攻撃から保護され、安全性が大幅に向上します。
VPNで日本から海外サイトを利用するときによくある質問
VPNを使用して日本から海外のサイトやサービスにアクセスする際、いくつかの疑問や懸念が生じることがあります。
ここからは、そうした疑問に対する回答を見ていきましょう。
垢バンや違法性はないの?
VPNの使用自体は違法ではありませんが、一部のサービスではVPNを使用することが利用規約に反するため、アカウントが停止されるリスクが存在します(いわゆるアカウントバン)。
また、違法なコンテンツへのアクセスや不正な行為をVPNで行った場合、これは法律違反にあたります。
さらに、VPNの使用が法律により制限されている国もあるため、利用前には必ずその国の法規制を確認することが大切です。
VPNを使用すると通信速度が落ちるってほんと?
確かにVPN経由でデータを送受信する場合、暗号化及び復号化のプロセスが必要になるため、通常の直接接続よりも若干速度が落ちることがあります。
しかし、高品質なVPNサービスを提供する業者は、技術的な最適化を行うことでこの速度低下を最小限に抑えています。
日常的なインターネット使用では、適切なサーバーを選択すれば、ほとんど速度の低下を感じることはありません。
PC以外でもVPNは利用できる?
はい、最新のVPNサービスはPCだけでなく、スマートフォン、タブレット、ルーター、スマートTV、ゲーム機など、様々なデバイスに対応しています。
これにより、どのデバイスからでも一貫したセキュリティとプライバシー保護を実現できます。
対応デバイスやプラットフォームの詳細は、各VPNサービスの公式サイトで確認しましょう。
まとめ
地域によるインターネットのアクセス制限は、各国の異なる規制や政策によって引き起こされています。
VPNの利用、ブラウザプラグインの導入、その他の便利なツールを駆使することで、世界のどこからでも自由に情報にアクセス可能です。
これらのツールを活用する際には、安全性と性能を確認しましょう。
本記事で紹介した方法を参考に、安全かつ効果的に海外サイトにアクセスし、もっと自由なインターネット生活を楽しんでみてください。