こんにちは。デザイナーのMHです。

季節の変わり目とはいえ、こんなにも冷えるとは予想外でした。

足元の冷えと戦いながらブログを書いています…。

 

さて、今回のテーマですが前回と同じく初歩的な話題から。デジタル機器で画像などを作成する際

必ず耳にするであろう「RGB、CMYK」これらの違いについて取り上げたいと思います。

前回の画像解像度の話でもありがましたが、今回もデジタル媒体、紙媒体での違いというものが

大きく表れてくる話題です。

実際、この違いを知らないと痛い目を見てしまうこともあります。かくいう私も経験者です…

それでは早速、2つの違いをしっかりと調べつつ進めていきます。

 

RGB、CMYKは発色方法の違い

まずはRGBとCMYKの違いの最たる部分を説明してしまいましょう。

一番は、「色を表現する方法の違い」です。

RGBとは、テレビやパソコンなどの画面上で使われる発色方式のこと。光による「加法混色」という色の組み合わせ方によって、幾通りもの色を作り出しています。

一方CMYKはインキによって紙媒体などに印刷するための発色方式。「減法混色」と言われる色の組み合わせ方で色を作り出しています。

 

photoshopなどでは「カラーモード」を選択することができますね。こちらが肝心の

「RGBかCMYKか選びなさい」というポイントですが、要するに

これから作成する画像はディスプレイ用か?印刷用か?ということです。

 

RGBとは?

RGBとはそれぞれRed(赤)Green(緑)Blue(青)の頭文字です。これらの3色を「光の三原色」といいます。

この光の三原色を、前述した加法混色によって組み合わせ、色を作るんですね。

テレビなどの画面に何かが映された状態で、画面の拡大画像を見たことはありませんか?赤、緑、青の細かい

点が並んでいたはずです。画面上ではこの3色の光の量を調節し、全ての色を作り出しているのです。

 

ところで加法混色とは光による色の作り方で、色のある光を足せば足すほど明るく(白く)なるというルールがあります。

あまり日常の中で光を足す、ということはしないのでいイメージしにくいかと思いますが、

太陽の光や蛍光灯などの白い光は眩しいですよね。あれは赤、緑、青の光がバランスよく含まれているおかげなんです。

CMYKとは?

CMYKは紙などの印刷物に使う発色方式で、青に似た色シアン(cyaan)、ピンクに似たマゼンタ(magenta)、黄色を指すイエロー(yellow)、黒を指すブラック(Black又は「基本となる版」を指すKey plate)から文字を取った言葉です。

Kですが、KURO(くろ)のKではないのです。(学生時代はしばらくKUROのKだと思っていました…)

 

減方混色についても説明します。これは、色を足せば足すほど暗く(黒く)なるというルールがあります。

加法混色とは逆ですね。これは皆さん経験があると思いますが、たくさんの色の絵具をどんどん混ぜていくと

どうなるでしょうか?濁ってやがて黒に近づいていきますよね。

減方混色は印刷含めアナログの表現方法に言えることなので、みなさんが絵を描く際に体験している

これが減方混色なのです。何が加、減なのかといえば、出来上がった色の明度ということになるでしょう。

 

理論的に色を足せば足すほど黒に近くのであれば、CMYを混ぜればいい話でKのインキは

必要ないのではという話になると思いますが、実際に印刷インキを使用してCMYで黒を出すことは

技術的に難しく、いくら頑張っても濁った茶色にしかなりません。

そのため、真っ黒なインキKがCMYと共に用いられるようになりました。

 

まとめ

いかがでしたか?画面上と紙面上、媒体が違うだけで色の表現方法がこんなにも違うとは驚きですよね。

 

それでは、また次回もよろしくお付き合いください。ありがとうございました。